8月30日、米ワシントン・ポスト紙(電子版)に掲載された記事は、イラン戦争のために他の地域で有事に対処する米軍の能力が低下していることを浮き彫りにした。記事のもとになったのは、ほとんど知られていない機密文書の流出だ。この文書が流出したこと自体、ピート・ヘグセス国防長官の混乱した統率をめぐる軍上層部の動揺が次の段階に入ったことを示している。

流出文書によれば、欧州、太平洋、南米で作戦を指揮する3人の大将と海軍トップが、あまりに多くの兵器がイラン戦争に振り向けられているため、いま担当地域で戦争が起こっても任務を遂行できないとヘグセスに伝えた。

これら軍幹部の意見は、8月14日版の「国防長官命令書(SDOB)」に対する反応だった。SDOBは通常月2回作成され、米軍の艦船、航空機、人員、兵器システムが各地でどれだけ使用可能かを示す。軍の運用に関する大統領の優先事項が反映されている。

4人の軍幹部は8月版のSDOBに「不同意」を表明した。大統領の優先事項を実行するのに必要とされる艦船、航空機、人員などが十分に確保できていないということだ。

大統領の優先事項は、例えば中国が台湾を攻撃・封鎖した場合、北朝鮮が韓国に侵攻した場合、あるいはロシアがバルト諸国に侵入した場合に備えて、各司令官が準備しておくべき対応を定めている。

国防組織の大部分を混乱に陥れてきた
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