2026年7月に公開された映画『トイ・ストーリー5』は、公開から11日間で興行収入50億円、34日目で100億円を突破。『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』『プラダを着た悪魔2』なども好調で、近年のディズニーは、映画界を牽引する大ヒットを連発している。
一方、動画配信サービスのディズニープラスでも、日本発のオリジナルコンテンツが好評で、『ガンニバル』『THE ONE SHOT』『ディズニー ツイステッドワンダーランド ザ・アニメーション』といった作品が、高い視聴数を獲得しているという。
しかし、ディズニーが描くビジネスモデルは、強力なIPを起点にテーマパーク、グッズ販売といった多角的な事業を連動させ、相乗効果でファン層と収益を拡大していくこと。事業単体の成功はもちろん大事だが、それだけを目指しているわけではない。
今回は、ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社の代表取締役社長兼マネージング・ディレクターである日色保氏に、ディズニー作品が好調な理由や経営戦略、これからの方向性などを聞いた。
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──まずは、2025年の社長就任から現在までに感じた、ディズニーの強みについてお聞かせください。
実際に入社して感じたのは、ファン層が非常に幅広く、なおかつ一人ひとりの愛情が深いということですね。単に映画が好きというだけではなく、作品を深く愛しているファンが大勢いらっしゃいます。その点は企業としての大きな強みでしょう。
特に日本のファンは、私たちがお届けするストーリーテリングや、それぞれのキャラクターに対する愛着が非常に強いと感じます。最近は推し活が一般的になっていますが、ファンの皆さんは、単に「キャラクターがかわいいから好き」というだけでなく、その背景にある物語や世界観、映画の中での発言まで含めて推してくださる。『ふしぎの国のアリス』に登場するヤングオイスターや、ディズニーヴィランズと呼ばれる悪役など、いわゆるサブキャラのグッズが人気になるのも、日本市場の特徴といえるのではないでしょうか。
──そうしたファンに支えられて、2026年は『トイ・ストーリー5』の累計興行収入がピクサー史上最高興収を達成するなど、配給作品の存在感も増しています。
『トイ・ストーリー5』や『プラダを着た悪魔2』『マンダロリアン・アンド・グローグー』など、非常に好調でしたね。近年は洋画の低迷が心配されていたのですが、今年は勢いが急回復していて、上半期の興行収入の4割以上が洋画だと聞いています。