9月5日の夜、メキシコ中部の小さな町で、人々が楽しみにしていた祭りの光景は一瞬にして暗転した。
メキシコ州テマスカルシンゴ市のサンタ・マリア・カンチェスダでは、守護聖人「光の聖母」を祝う祭りが開かれ、教会の周辺には地元住民だけでなく近隣地域からも大勢の人が集まっていた。そこで、祝いに使用する花火などの火薬類が爆発。死者11名、負傷者81名を出す大惨事となったのだ。複数の現地メディアが報じた。
映像には小さな爆発を皮切りに大爆発が発生し、人が爆炎に次々と飲み込まれていく様子が映されている。
爆発したのは、教会に隣接する建物内に保管されていた花火用の火薬・火工品だったとみられている。現地メディアなどによると、その場所は倉庫として使用されており、爆発によって屋根と壁の一部が崩壊した。コンクリート片は周囲の店舗や遊具の方向にも飛散した。
さらに、この爆発によって壁が崩れ、複数の人が瓦礫の下敷きになったとも報じられている。
事故対応には、メキシコ州の市民保護当局、州緊急医療サービス(SUEM)、州警察のほか、メキシコ国防省、国家警備隊、メキシコ赤十字、国家緊急委員会、周辺自治体の市民保護・消防部隊などが参加した。メキシコ州花火研究所(IMEPI)は現場に作動可能な火工品が残っていることを確認し、専門要員による解体・無力化を勧告した。現場では倒壊した構造物や瓦礫の撤去作業も行われた。メキシコ州司法長官事務所(FGJEM)は州警察とともに現場を確保し、爆発原因を特定するための捜査を開始した。
メキシコ州のデルフィナ・ゴメス知事は現地時間9月6日、自身のSNSで犠牲者の遺族に哀悼の意を示し、市民保護、州緊急医療サービス(SUEM)、消防、国家緊急委員会、州警察などと連携して被害者への対応を続けると表明した。
また、現地メディアによると、州政府は複数の行政機関や救助機関の活動を統括しつつ事故対応に当たるとしている。
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