雨に濡れたピッチで、選手たちはボールを追っていた。タイ南部ナラーティワート県スンガイコーロクのサンティパープ競技場で、地域のサッカー大会「Golok FA Cup 2026」が悲劇に変わったのは、2026年8月4日の夕刻だった。豪雨と雷鳴に包まれた競技場へ突然、強烈な稲光が落ちたのだ。映像には一瞬の閃光の直後、複数の選手がピッチ上に倒れる様子が映し出されている。

落雷後、現場では選手や救急関係者が救命措置を行い、その後スンガイコーロク病院へ搬送された。今回の落雷事故は、1名の死亡が確認された他、負傷者も10人前後に上る大惨事となった。

事故後、タイサッカー協会は雷雨時の試合運営に関する具体的な指針をプロリーグ関係者へ通知した。協会は8月11日、稲光を確認してから雷鳴が聞こえるまでの時間が30秒以下の場合、落雷の危険があるとして、主審または試合役員が試合を一時中断するよう求める指針を公開した。選手、スタッフ、審判、試合役員はロッカールームなど安全な場所へ移動させ、観客についても事前に指定した避難場所へ誘導する。

中断後は気象状況を継続して確認し、悪天候が60分を超えて改善しない場合には、大会規定に基づいて再開または中止を判断するとした。ホームクラブには、安全な避難場所、避難手順、避難時の連絡体制を準備することも求めている。

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