警察が認知した不同意性交事件は2016年では989件だったが、2024年では3936件と4倍に増えている。これを被害者の年齢別に見ると、13歳未満では5.1倍、13~19歳では5.5倍と増加率が高くなっている。自我が未熟で、かつSNSの利用頻度が高い子どもを狙った性犯罪が増えていることが分かる<表1>。

国民全体の自殺者は減る一方で、子どもの自殺だけは増え続けている。2025年のデータだと前者は過去最少、後者は過去最多だそうだ。子どもの自殺の増分のほとんどは女子であって、自殺対策において重点を置くべき層は明瞭だ。SNSの適正な利用を促すことは、その中で大きな位置を占める。
SNSは、自分の創作物を発信し、不特定多数の他者からフィードバックを得ることができるツールだ。この文明の利器の使用を全面禁止するような、極端な政策はいただけない。子どもの創造性の育ちを阻害し、情報化社会への適応を困難にする。
大事なのは適正な利用を促すことで、有害情報との接触を防ぐフィルタリング、過度な利用に陥らないようにする利用時間制限の機能の導入を徹底するべきだ。たとえば1日2時間まで、夜9時以降の利用は不可、というような機能を組み込んでもいい。SNSを介して見知らぬ人とやり取りするリスクを、具体的な事例も交えて学校で教えることも必要になる。
<資料>
警察庁「犯罪統計書」
警察庁「自殺の概要」
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