2学期が始まったが、学校の関係者は子どものメンタルに気を配っていることだろう。夏休みが終わり、学校が始まることで、憂鬱な気分になる子どもが多いためだ。内閣府の長期統計を見ても、子どもの自殺は夏休み明けの9月1日に最も多発している(『自殺対策白書』2015年)。

メディアでしばしば報じられるが、近年、国民全体の自殺者は減っているのに子どもの自殺だけは増えている。2016年の10代の自殺者は501人だったが、2024年では759人(厚労省『人口動態統計』)。258人の増加だが、その増分の大半(248人)は女子だ。憂慮される子どもの自殺増加は、もっぱら女子によるものと言っていい。

2010年代半ばから増えていることから、スマホによるSNS利用の広がりとの関連が推測される。SNSで自分の容姿を他人と比較して落ち込んだり、陰湿ないじめ被害に遭ったりするのは男子より女子の方が多いだろう。女子は男子にもまして、SNSによって生活態度を不安定化させやすい。

SNSを介した性犯罪被害との関連も疑わねばならない。子どもが被害者である不同意性交事件数と、10代女子の自殺者数の推移を見ると、双方とも2016年以降右上がりに増えている<図1>。

不同意性交事件の増加は、2023年の法改正の影響が大きいが、子どもの場合、SNSに起因する事件の増加もあるだろう。素性の知れない者とつながり、不用意に出向いて被害に遭う、甘言に乗って送った裸画像をネタに脅迫を受ける、というような事件が相次いでいる。

不同意性交の認知事件数が10代で急増
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