[北京 8日 ロイター] - 中国の習近平国家主席は8日、英国のバーナム首相と電話会談し、両国は相違点よりも共通の利益の方が大きいと述べ、前向きな姿勢を示した。中国外務省が明らかにした。
外務省の発表によると、習主席は「相違を乗り越え、共通点を見いだし、互恵協力を拡大する」必要があると指摘。両国は科学技術、教育、医療、金融分野で協力できるとの認識を示した。
さらに習主席は、世界の主要経済国として「中英両国はいずれも多国間主義と開かれた貿易を支持している」と述べ、多国間の枠組みを通じた協調を強化すべきだと語った。
また、習主席はバーナム首相に対し、英国が「中国投資家の合法的な権利と利益を全面的に保護する」ことを期待すると伝えた。これは英国が中国鉄鋼メーカー傘下の英ブリティッシュ・スチールを国有化した件に言及したものとみられる。
今回の電話会談はバーナム氏が7月に首相に就任して以降、両首脳による初の直接対話で、バーナム氏の要請で行われたという。
一方、英首相府の発表によると、両首脳は経済成長や両国国民の生活水準向上を含む「実務的協力の重要性」について協議した。
英首相官邸の報道官は「首相は両国にとって重要な問題について率直かつ建設的に関与する意向を示し、国内治安、ロシアによるウクライナでの戦争、香港、人権、特に重要な領事案件を提起した」と述べた。
中英関係はこのところ雪解けムードにある。スターマー前首相が今年1月に北京を訪問した際、中国は英国民に対するビザ免除措置の延長とウイスキーへの関税引き下げに同意した。
こうした関係改善は、米国との摩擦が高まる中で、貿易関係の多角化に共通の関心があることを反映している。