[8日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)のベイリー総裁は8日、市場の金利曲線には、投資家がエネルギー価格の一段の上昇を懸念して「リスクプレミアム」を上乗せしている状況が反映されているとの見方を示した。
総裁は、議会の財務特別委員会で議員に対し、中銀の分析によると、投資家は英中銀の政策運営に関する期待だけでは説明できない、さらなる金融引き締めを織り込んでいるとし、「市場の金利曲線を見て、可能な限り細かく分析してみると、そこには本質的にリスクプレミアムが含まれていることが分かる」と説明した。
また、英中銀による利上げは「実施するかどうか」ではなく「いつ実施するか」の問題だとの見方を払拭したいとし、利上げはあくまで経済動向次第の可能性の一つだと強調。「私が払拭したいのは、われわれには秘密の計画があり、どこに向かうべきかを知っていて、それが無条件だという考えだ」と述べた。
ベイリー氏はそのほか、米・イラン戦争によりエネルギー価格が高騰しており、さらに上昇する可能性があるとの見通しを示したほか、インフレには上振れリスクがあるとの考えも示した。
こうした中、ラムズデン副総裁は、国内のインフレ圧力を示す状況は「比較的落ち着いている」との認識を表明。労働市場と賃金のデータから安心感を得ているとし、「国内の状況を見ると、比較的落ち着いていると考えている。特に労働市場からはかなりの安心感を得ている」と述べた。その上で、世界のインフレ情勢は上振れリスクの方がはるかに大きいとの見方を示した。
一方、金融政策委員会(MPC)の外部委員ミーガン・グリーン氏は同委員会に対し、原油高が長期化すれば、英国経済のインフレ期待の一段の定着につながる恐れがあるとの懸念を表明した。