なぜ死者を出す事態となった?

洪水は、激しい雨によってブライト・エンジェル・クリークの処理能力を超える水が流れ込んだことで始まった。ここはノースリムからコロラド川へと水を流す狭い地形となっている。

わずか数分のうちに小川は猛烈な濁流へと変わり、がれきや巨石、泥を押し流しながら、多くの人が利用するハイキング区域やキャンプ区域を襲った。

歩道橋が流され、トレイルが通行不能となったため、60人以上が峡谷から航空機で救出された。46歳の男性の遺体は翌8月30日夕方、クリスタル・ラピッズ付近で収容され、アリゾナ州の検視当局者も現場に入った。

NPSは、それより前に2人目の遺体も収容されていたことを確認した。

ハイカーたちは、嵐が激しくなるにつれて現場が混乱状態に陥ったと語っている。8月29日にブライト・エンジェル・キャニオンの狭い場所を歩いていた医師のパース・デサイはAP通信に対し、ほとんど前触れがないまま、急に激しい雨が降り始めたと語った。

「小川が氾濫し、突然あちこちから滝が現れた巨石や泥が流れ、至るところで地滑りが起きているのを目にした」

他の医師や公園のレンジャーと一緒に歩いていたデサイは、ファントム・ランチ周辺まで移動し、8月30日遅くにヘリコプターで救助されたという。

地形そのものも変化した。濁流によって川床は広がり、歩道橋は破壊された。既存の急流区間が延びた可能性や、新たな急流が生まれた可能性もある。峡谷内部の地形は大きく変わっており、全容を把握するまでには数カ月を要する見通しだ。

なぜこれほど重大な危機なのか
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