Greg Bensinger
[31日 ロイター] - 米連邦取引委員会(FTC)は31日、アマゾン・ドット・コムが広告掲載に必要な最低価格をひそかに引き上げることで、広告料金を違法につり上げていたとして、超党派の22州とともにワシントン州の連邦地裁に提訴した。
FTCはアマゾンが広告主の知らないうちに組織的に広告枠の入札価格を水増しし、広告主に200億ドル以上の損害を与えたと主張。同社が「入札型広告の顧客を犠牲にして、数十億ドルの利益を上げてきた」とした。
当局者によると、FTCは「数百億ドル」の損害賠償を求める方針だが、正確な金額はまだ確定していない。各州は民事制裁金を求める可能性がある。
アマゾンは同日のブログ投稿で不正行為を否定し、同社の広告方針は消費者に最も関連性の高い広告を表示することを目的としていると説明。広告主のクリック当たり平均コストは2019年から24年まで横ばいで推移した一方、クリックによって生み出された売上高は増加したと指摘した。
また「当社の価格設定手法は、消費者に損害をもたらしたという主張と矛盾する」と強調。「当社は幅広い商品を対象に、日々最も低い価格を顧客に提供しており、小売価格と食料品価格が他の小売業者の価格と同等かそれ以下となるよう努めている」と述べた。
FTCの主張は、アマゾンによる19年の広告入札規則の変更にさかのぼる。
FTCは、アマゾンが時に自ら入札に参加し、表向きは他社向けの価格をつり上げていたほか、こうした入札を広告主から隠そうとしていたと主張した。
また、広告費が高くなった結果、消費者はアマゾンで各社の商品により高い価格を支払わされたとした。