Maria Martinez
[ベルリン 31日 ロイター] - ドイツ連邦統計庁が31日発表した8月の消費者物価指数(CPI)速報値は、欧州連合(EU)基準(HICP)で前年比2.9%上昇した。イラン紛争を受けたエネルギー価格の上昇を背景に、7月の2.8%から加速したものの、伸びは予想(3.1%上昇)を下回り、コアインフレ率も安定した。戦争による価格上昇圧力が経済全体にさらに広く波及するとの懸念が和らいだ。
インフレ率上昇の主因はエネルギー価格の伸びの加速。8月のエネルギー価格の上昇率は10.5%と、7月の8.3%から加速した。
食品とエネルギーを除くコアインフレ率は2.4%と、前月から横ばいだった。
コメルツ銀行のシニアエコノミスト、ラルフ・ゾルフェーン氏は、湾岸地域で事態がこれ以上悪化することはないと予想しており、その結果、エネルギー価格は若干低下するとみている。その上で「ただし、不確実性が続いているため、価格はイラン戦争前の水準を大きく上回る状態が続くだろう」と述べた。
9月1日に発表されるユーロ圏全体の8月のインフレ率は3.3%と、7月の2.9%から伸びが加速すると予想されている。