Bharath Rajeswaran Jayshree P Upadhyay
[ムンバイ 31日 ロイター] - インドの株式市場ではMSCIの四半期銘柄入れ替えを控えた31日、ナショナル証券取引所(NSE)の終値を決定するクロージング・オークションの時間帯に約41億ドルの取引が成立した。
取引高は今月新たなクロージング・オークションが導入されて以降の平均の約40倍で、現物市場の出来高の21%を占めた。導入当初は混乱した方式だが定着しつつあることを示した。
クロージング・オークションは約20分間の買い注文と売り注文から各銘柄の公式な終値を決定する。世界や中国、台湾、香港、韓国などアジアの各市場でも同様の仕組みで終値を決定している。
MSCIの入れ替えは9月1日から有効なため31日にはクロージング・オークションへの関心が高まり、市場関係者によると、銘柄によって急激な資金フローがあり価格変動を引き起こした。
MSCIは主要指数のグローバル・スタンダード指数にローラス・ラボ、レンズカート、アダニ・エナジー・ソリューションズ、グローの4社を採用した。これに伴いバルクリシュナ・インダストリーズ、SBIカード、アストラルが除外された。
富豪ムケシュ・アンバニ氏率いるリライアンス・インダストリーズのウエートを引き下げたほか、エターナルは引き上げた。
ジオジット・インベストメンツのチーフマーケットストラテジスト、アナンド・ジェームズ氏は「資金フロー主導の値動きは当初から予想されていた」と指摘。変動は一部の銘柄に限られたと述べた。
リライアンスはクロージング・オークション前に0.6%上昇していたが、オークション時間帯に指標株価が1.6%下落、最終的には0.8%安で引けた。
エターナルは取引時間中に3%下落していたが引けにかけて下げ分を取り戻した。アダニ・エナジーは10.4%下落。SBIカードは0.6%上昇し、アストラルは0.7%下落した。
新制度は現在、先物・オプション取引のある銘柄にのみ適用されるため、レンズカートとグローの値動きは限定的だった。
エクィラス・セキュリティーズのトレーディング責任者、テジャス・シャー氏は「MSCI関連の資金フローの大半は、世界市場でクロージング・オークションに慣れている海外の機関投資家が処理しており、指標変動を抑えるのに役立った」と語った。
新方式の導入以降、特にデリバティブが期日を迎える日に急激な変動が引き起こされてきた。月次デリバティブ期日となった先週27日には、クロージング・オークションの時間帯に、SENSEX指数が示す終値は一時3.3%下落したが、その後下げ幅を縮小し、0.7%安で引けた。