Maki Shiraki
[東京 31日 ロイター] - ホンダと日産自動車は31日、次世代車であるソフトウエア定義型車両(SDV)分野の協業で合意したと発表した。SDVの中核を構成する電子制御ユニット(ECU)、車載基本ソフト(OS)などを共通化し、共同開発する。2029年度以降、新型車に搭載する。2年以上かけて検討を続けてきた協業の構想がようやく動き出す。
SDVはスマートフォンのように無線通信でソフトウエアを更新することで購入後も機能や性能を向上させることができる次世代車両。電気自動車(EV)専業の米テスラや中国のEV新興企業が先行している。両社は協業によるコスト削減や開発効率向上を通じて米中勢を追撃する。
両社が共通仕様の構築を進めるのは、複数のECUや車載OS、ミドルウェア、車両制御ソフトウエアの主要部分。技術や人材を持ち寄ることで開発を効率化し、開発スピードの向上とコスト低減を図る。
ホンダと日産にとって、初めての本格的な協業プロジェクトとなる。両社は24年3月にSDVを中心とする複数領域での協業を検討すると発表し、同年12月には経営統合に向けた交渉にも踏み込んだが、25年2月に破談した。その後はプロジェクトごとに協業の検討を進めてきたが、知的財産権の取り扱いなどを巡る調整に時間を要していた。
日産が出資する三菱自動車の参画について、日産は「検討の結果、3社のシナジー(相乗効果)が期待できれば(三菱自が)合流することも視野に入れている」とし、三菱自も「今後合流する方向で参画を検討していく」とコメントした。
3社を合わせた2025年度の世界販売台数は約739万台。ソフト開発は技術の進歩が速く投資費用もかさむが、搭載車種が増えれば、部品調達などで規模のメリットによるコスト低減が期待できる。