ウクライナは、最大18機の迎撃ドローンを搭載し、沿岸から遠く離れた海上で発進させることができる新型水上ドローン(無人水上艇=USV)を公開した。最長1週間にわたって海上で活動でき、早くも「世界初のドローン空母」と呼ばれている。
ウクライナの防衛スタートアップUFORCE(ユーフォース)が開発した「マグラMV11」は、独立記念日にあたる8月24日、首都キーウで行われた地上・航空・海上ドローンのパレードで披露された。
ユーフォースのCEO、オレフ・ロヒンスキーは、ウクライナの軍事専門メディア「ミリタルヌイ」に対し、「マグラMV11は多くの作戦を成功に導く中核となり、敵をさらに押し戻すことに貢献する」と語った。
ウクライナは大規模な海軍や大型艦艇を保有していないが、軍や治安・情報機関は長距離ミサイルに加え、航空・水上ドローンを駆使し、黒海のさまざまなロシア側の標的を攻撃してきた。
水上ドローンはしばしば自爆兵器として使われ、無人機をはるかに上回る価格のロシア艦艇に突入し破壊する劇的な映像を生み出してきた。一方で、攻撃候補となる標的を探したり、特定海域で偵察任務を遂行したりする目的でも投入されている。
水上ドローンは水面すれすれを航行するため、海面からの反射に紛れ、レーダーで捉えにくい。そのため、ロシア側が接近を早期に察知するのは難しい。
ウクライナの戦果を見て、ロシアも水上ドローンの独自配備に力を入れている。エストニアの情報機関は、ロシアが現在、すべての海軍艦隊とカスピ小艦隊で攻撃に特化した水上ドローン部隊の編成を進めていると警告している。