[トリスリ(ネパール)/北京 27日 ロイター] - ネパールと中国チベット自治区の当局は27日、両国国境地帯の河川で発生した大規模土石流災害により、少なくとも外国人800人を含む約1500人が行方不明になっていると明らかにした。

ネパールでは救助隊がヘリコプターを使って生存者の捜索を行い、孤立した数千人に緊急物資を投下している。被災地はチベットのラサとネパールの首都カトマンズを結ぶ険しい山岳地帯で、トレッキング客や巡礼者が多く行き交う地域。警察は死者が165人を超えるとの見通しを示した。

警察と観光当局によると、ネパールで行方不明となっている826人のうち約600人が外国人。20カ国以上から来た観光客のうち、行方不明者はインド人177人、米国人63人、オーストラリア人34人、英国人33人、カナダ人25人など。

中国国営中央テレビが27日に報じたところによると、チベット自治区ギロン県での行方不明者は外国人260人を含め558人に達した。

検証済みの映像には、ギロンの国境検問所で大量の水と土砂が数十人を押し流す様子が映っており、下流のネパール側では住宅、道路、発電施設が流された。

ネパール陸軍の報道官によると、最も被害の大きかった地区では隣国インドが提供したテントや食料などの緊急物資をヘリコプターで投下している。生存者の捜索と遺体収容のため、5000人を超える陸軍と警察の救助隊員が動員された。

ネパール当局の初期の報告では、同地域で発生した地震が氷河の下部を崩落させ、洪水を引き起こした可能性が示唆された。

米地質調査所(USGS)は、当初マグニチュード4.4の地震と報告された震動は実際には氷河の岩石と氷の崩壊によって発生した地震エネルギーで、その後土石流が発生したと説明した。

中国当局は中国・ネパール国境検問所の上流のギロンにあるせき止められたダム湖のリスクを警戒しており、これが山岳地帯での救助活動を著しく困難にする恐れがあるとしている。

犠牲者の多くは、ヒンズー教徒や仏教徒らから崇拝されるチベットの高地の聖地への巡礼中だった。

米国務省は災害対応の顧問を派遣し、50万ドルの支援を提供すると発表した。

カナダのカーニー首相はXに投稿し、状況を注視しているとした上で、今回の洪水を「まさに壊滅的だ」と表現した。

国連のグテレス事務総長は、国連チームとパートナー機関が被災したネパールのコミュニティーを支援するため物資と人員を派遣していると述べた。

ネパール災害管理当局はXで、衛星画像の初期分析では、ネパールと中国のラスワガディ国境検問所の北東約20キロにあるレンデ川で、氷と岩の地滑りが土砂を伴う洪水を引き起こしたことが示されたと発表した。

テレビ映像には倒壊した家屋、流される車、押し流される橋が映っており、目撃者は洪水が村々をのみ込んだと語った。

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