米連邦政府の債務総額が初めて40兆ドルを突破したと、米財務省が発表した。ドナルド・トランプ米大統領の1期目が始まった2017年1月の19兆9500億ドルから、2倍以上に増えている。
連邦政府の借り入れは、政権を握る党を問わず急増してきた。背景には、戦争や景気後退、減税、緊急支出などさまざまな要因がある。2026会計年度の利払い費はこれまで1兆2000億ドル近くに達し、政府支出でも最大級の項目になった。
トランプの2期の在任期間を合わせると、債務総額は約11兆6000億ドル増えている。これに対し、民主党のバイデン政権の4年間では約8兆4500億ドル、同じく民主党のオバマ政権の8年間では約9兆3200億ドル、共和党のG・W・ブッシュ政権の8年間では約4兆9000億ドルの増加だった。
「1つの政権だけでなく、複数の政権が関係する問題だ。世界金融危機の際の巨額の救済策やコロナ禍での支出など、危機対応の支出で財政赤字は大幅に膨らんだ」と、米投資顧問会社9iキャピタル・グループのケビン・トンプソンCEOは言う。
債務が増加した理由は政権によって大きく異なる。
4年間の増加額が最も大きかったのは、バイデン政権だ。ただし増加率は約30.5%で、ブッシュ、オバマ、トランプそれぞれの1期目より低かった。
2期8年間を通じた増加額と増加率が最も大きかったのはオバマだ。約9兆3200億ドル、87.7%増えている。一方、ブッシュ政権下では5兆7300億ドルから10兆6300億ドルへ、85.5%増加した。増加額は比較的小さいものの、就任時の債務総額からほぼ倍増した。