──日本経済全体を振り返った時、平成とはどういう時代だったか。この先の展望は。

「日本経済は右肩下がりの部分もあったが、その同じ過程で、『普通の国』になってきた。日本は戦争に負けてボロボロになったところから、世界2位の経済大国になるまで奇跡的な復活を果たした。それがあまりにも大きい成功体験だったので、自分の国のやり方をなかなか変えられなかった。年功序列、男性社会、料亭政治など、あらゆることが陳腐化してきていたのに、我々はそれで成功したからいいのだと(変えられなかった)」

「ただ、そんな成功体験がある人も減ってきた。若い人は、日本が強かったことをあまり知らない。平成は、戦後・昭和という奇跡の時代から転がり落ちるように普通になっていった、いろいろな意味で『ノーマライズした時代』。それでも日本は世界第3位の経済大国であり、人々は教育水準も高く、勤勉。次の時代は日本がどのように頑張っていくか、再挑戦の時代になる」

松本大(まつもと・おおき)1963年生まれ。87年東京大学法学部卒。ソロモン・ブラザーズを経て、ゴールドマン・サックスに入社。94年、同社ゼネラル・パートナーに就任。99年マネックス証券を設立。

(杉山健太郎 編集:伊賀大記)

[東京 22日 ロイター]
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