Sam Li Alison Lui
[24日 ロイター] - 中国の石油精製会社、中国石油化工(シノペック)の幹部らは24日、米国とイスラエルのイラン攻撃に端を発した中東紛争による供給混乱を受け、湾岸諸国以外のブラジルやアフリカなどからの原油輸入を拡大する方針を明らかにした。一方、サウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)などの「安定的な」産油国との関係も引き続き強化すると説明した。
シノペックの侯啓軍董事長(会長に相当)は香港での決算説明会で、サウジアラビアの紅海沿岸にあるヤンブー港や、UAEから湾岸地域外の積み出し拠点へパイプラインで輸送される原油を含めた原油確保に向けて「あらゆる手段を尽くす」と訴えた。
万涛総経理(社長に相当)は、シノペックが20日分の精製に必要な原油在庫と、15日分の販売に十分な精製燃料を保有していると説明。政府管理下にある石油備蓄の利用に関する詳細は明らかにせずに、同社が備蓄の取り崩しに関する規則に従うと語った。
シノペックが上海証券取引所に23日提出した決算資料によると、26年第2・四半期(4―6月)の製油所での原油精製量は前四半期より17%減り、国内の精製燃料販売量は18%減った。ロイターの試算によると、26年下半期の原油精製量が横ばいになった場合、26年通年の原油精製量は日量約452万バレルとなり、前年比で10%減ることになる。
燃料需要の減少や石油化学製品の供給過剰という課題に直面している中、侯氏は26年から30年にかけて設備投資額の約20%に当たる年間300億元超を新エネルギーおよび新素材分野に割り当てる計画だと明らかにした。
シノペックの幹部らは、中国の石油消費量は25年にピークに達した可能性があり、26年の精製燃料使用量は8%減り、減少率は予測されていた4―5%より大きくなるとの見通しを示した。26年上半期の精製燃料使用量も前年同期比で8%程度減っていた。
シノペックの26年上半期(1―6月)決算の純利益は、前年同期より19.3%増えていた。