移動制限の影響はテキサス州全域に及ぶ。ラセンウジバエ発生地域からのペット持ち込みに制限をかけた州もあり、その影響で、多くのシェルターが頼みにしている動物の移送が遅れたり、中断したりする事態が続出した。

AKCによれば、これまでに45州がラセンウジバエ対策として動物の移動規制や持ち込み規制を導入した。アラスカ、ハワイ、ネバダ、オハイオ、ワイオミングの各州はそうした規制は導入していないものの、州を越えた移送に関する通常の条件が引き続き適用される。

テキサス州コーパスクリスティにあるシェルターは、こうした制限のために犬たちをニューヨークに移すことができない状態が何週間も続いているという。この間に同シェルターの動物の数は約325頭から450頭近くにまで増え、スタッフは追加の収容スペースを探す対応を強いられている。

関係者は、こうした過密状態が深刻な事態につながることを危惧する。施設が満員になってそれ以上の動物を受け入れることができなくなれば、新しく持ち込まれる動物や飼い主が手放した動物を引き取るために、殺処分を増やす対応を強いられかねない。

当面の間は、検査の拡充や獣医師による証明書の義務付け、連邦当局による根絶の取り組みを通じ、州を越えた動物の移動が安全に再開されることに期待をつなぐ。ニューヨークなど一部の州は、ラセンウジバエに感染していないことを確認する獣医師の証明書を条件として、テキサス州からの動物の受け入れ再開に乗り出した。

しかし45州が動物の移動制限を続ける中で、テキサス州のシェルターが置かれた状況は依然として厳しい。当局が寄生虫の封じ込めに取り組む中で、動物保護団体は、移動制限が長引くほど、施設が過密状態になって里親探しの犬や猫の殺処分を増やさざるを得ないリスクが増大すると危機感を募らせている。

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