[21日 ロイター] - 格付け会社フィッチ・レーティングスは21日、ポーランドのソブリン信用格付けを「A-」に据え置いた。同格の他国より経済が底堅く、対外収支が健全なことを理由に挙げた。一方、財政健全化が不十分だとして、見通しは「ネガティブ」に維持した。

同国の財政赤字は7月末時点で1411億ズロチ(381億9000万ドル)と、6月末の1237億ズロチ(334億8000万ドル)から拡大した。

フィッチは、2027年財政赤字の対国内総生産(GDP)比は6.7%とわずかに縮小する見込みとしたが、2月時点に示した6.2%の予想を上回る水準となった。また、選挙を控えた追加歳出のリスクを指摘した。

26年のGDP成長率は3.3%と予想。欧州連合(EU)の復興・強靭化ファシリティー(RRF)による事業や高水準の防衛支出が、実質賃金の伸び鈍化に伴う個人消費の減速を一部相殺する形で投資を支えるとの見通しを示した。

ドマンスキ財務相は「ポーランド経済は引き続き力強く、底堅く、十分多様化しているとフィッチはみている」とXに投稿。「しかし、格付け各社は財政へのリスクを示唆しており、フィッチは、記録的に多い大統領の拒否権発動で実効性のある経済政策の実施能力が制約されるとの見方を明確に示している」と指摘した。

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。