Stanley Widianto Stefanno Sulaiman
[ジャカルタ 21日 ロイター] - 中国の王毅外相と董軍国防相がインドネシアを訪問し、21日に同国の外相、国防相と会談した。続いて、両国の外務・防衛閣僚会合(2プラス2)が開催される予定で、政治・安全保障問題、防衛協力、経済について意見交換する見通しだ。
王外相は、インドネシアのスギオノ外相との会談の冒頭、複雑な国際的課題に直面する中、新たな対話メカニズムの下で会談を行うことは時宜にかなっており、両国は「この機を捉える」べきだと述べた。
「一国主義や覇権主義的な行動は、世界の協力と安定に深刻な影響をもたらす」と指摘し、「中国は高いレベルでの中国・インドネシア協力構築を積極的に目指している」と述べた。
インドネシア政府は、外相会談で政治関係のほか経済問題に焦点が当てられる見通しだと述べていた。一方、中国外務省は今週、政治・安全保障問題、防衛協力、国際・地域問題について協議されるとしていた。
<より価値の高い協力>
董国防相は21日、インドネシア国防省を訪れ、軍の儀仗隊による出迎えを受けた。董氏は、国益を守り、外部からの脅威を阻止する能力を高めることにおいて、両国軍が協力する余地があるとし、「両軍の協力の展望は広がっており、その協力はより質が高く、より効果的なものになりつつある」と述べた。
インドネシアのシャフリ国防相は、合同演習や人的交流など、両軍間で防衛活動が拡大し、防衛産業での提携も見込まれるとし、「これは現在および将来のインドネシアの防衛力を構築する時代において、前進に向けた一歩だ」と述べた。
中国とインドネシアは今月、台湾東岸沖で合同軍事演習を行った。台湾は反発。インドネシア海軍は、中国だけでなく、日本や米国とも定期的な演習を行ったと説明した。
防衛アナリストのキュリー・マハラニ氏は、インドネシアは演習を定期的なものと見なしているものの、その実施場所は中国政府が異なる政治的メッセージを送ることを可能にしたと指摘。「インドネシアは、大国が防衛外交を影響力誇示の手段としてどのように利用するかについて、貴重な教訓を得た」と述べた。
プラボウォ大統領は、非同盟というインドネシアの「自由で積極的」な外交政策を維持すると繰り返し述べており、中国、米国を含む全方向外交を志向する。東南アジア諸国は、南シナ海の領有権問題で中国と対立する。インドネシアも、ナトゥナ諸島周辺の排他的経済水域(EEZ)が中国の「九段線」と重なっており、中国船の活動などが問題になっているが、フィリピン、マレーシア、ベトナムが絡む広範な領有権問題の当事者ではないと見なし抑制的な態度を取っている。