[ロンドン 20日 ロイター] - 国際穀物理事会(IGC)は20日発表した月次報告で、2026/27年シーズンの小麦の世界収穫量予測を8億1700万トンとし、前回予想から400万トン下方修正した。熱波が襲った英国および欧州連合(EU)加盟国での不作が響き、IGCは「持続的な高温によって欧州の収穫量見通しはさらに悪化しており、EUは2カ月連続で下方修正された」とコメントした。

英国の小麦収穫量予測を前回予想の1350万トンから1200万トンへ、EUも1億3570万トンから1億3390万トンへそれぞれ引き下げた。ロシアについても8980万トンから8840万トンへ下方修正した。

併せて26/27年シーズンのトウモロコシの世界収穫量予測も下方修正し、前回予想より100万トン減の13億0500万トンとした。

うちEUの収穫量予測を前回予想の5380万トンから4850万トンへ引き下げた一方、米国は4億0590万トンから4億0670万トンへ、アフリカも9640万トンから9780万トンへそれぞれ上方修正した。

報告では安全保障上のリスクが高まる中、戦闘を繰り広げているロシア(黒海沿岸のノボロシースク港)とウクライナからの海上輸送が事実上停滞していると紹介した。

IGCは「これまでのところ出荷停止の影響は主に小麦の流通に及んでおり、7月中旬に戦闘が激化してからの輸出量は例年を約400万トン下回ると推計されている」と指摘。その上で「当面の輸入需要が低調であることも一因となり、今のところ市場への影響は比較的限られている。しかし、その影響の度合いは供給途絶の期間や、その深刻度に大きく左右されるだろう」との見方を示した。

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