Steve Holland Michael Martina

[ワシントン 20日 ロイター] - 米国務省は20日、ミャンマー出身で米国人研究者のミン・ジン氏が6月に中国当局に反スパイ法違反などの容疑で逮捕されたことを「不当拘束」に認定した。これにより、同氏を釈放させることが米国の最優先課題となった。

中国の習近平国家主席は9月24日に訪米しトランプ大統領と会談する予定で、人権擁護団体はミン・ジン氏の釈放を中国に要求するよう米国側に強く求めてきた。トランプ政権の元当局者を含めた支援者たちは、トランプ氏に対して中国側とこの件について協議するよう要請している。

国務省の声明によると、ルビオ国務長官は「ミン・ジン氏が中国で不当に拘束されている」と判断し、「これは状況の徹底的な検証を踏まえたものだ」としている。

同省はミン・ジン氏に加え、中国生まれで米東部ボストン在住の地震学者ヨウリン・チェン氏も中国に不当拘束されていると認定した。チェン氏の妻であるユーファン・ロン氏は、不当拘束認定について「トランプ政権にとって解放が最優先事項」であることを示しているとコメントした。

国務省によると、ミン・ジン氏は中国政府からの招待で雲南省昆明での学術会議に出席するため6月3日に雲南省へ向かった。ミン・ジン氏は逮捕前にタイに居住し、米国やミャンマーにも滞在していた。国務省によると、有効な中国ビザ(査証)を所持しており、これを使って以前も学術会議に出席するために中国を訪れていた。

同省高官は20日、ロイターに対してミン・ジン氏は空港で拘束され、11週間近くにわたって「繰り返し尋問され、隔離、拘束された状態」に置かれてきたと説明。雲南省当局は駐中国米国大使館に対し、ミン・ジン氏が「(中国の)国家安全保障を脅かした」容疑で刑事捜査を受けていると通知したという。

人権擁護活動家らは、中国が二国間関係で優位に立つために米国人を含む外国人を拘束する「人質外交」を長年にわたり繰り広げてきたと指摘する。

人権擁護団体によると、中国で不当に拘束されている米国人は、出国禁止措置の対象となった事案を含めて十数人から数百人に上るとされる。中国はそれぞれの事案について法律に基づき処理しており、不当に拘束した事例はないと主張している。

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