[ロンドン 20日 ロイター] - 国際アルミニウム協会(IAI)が20日発表したデータによると、7月の世界の一次アルミニウム(鉱石から製造する新規のアルミ地金)生産量は中東地域の減産が響き、前年同月比1.7%減の616万トンとなった。
ペルシャ湾岸地域の7月生産量は29万3000トンと、前年同月の52万3000トンから44%減少した。
3月下旬にイランによる攻撃を受けた湾岸地域の製錬所2カ所で生産に支障が出ている。湾岸地域は世界の一次アルミニウム生産能力の約9%を占めるが、戦争の影響で生産だけでなく通常の輸出ルートを通じた出荷も妨げられている。
日量ベースの湾岸地域の生産量は7月に前月比10%超減の9800トンとなり、戦争前のベースラインの1万7800トンを大きく下回った。
一方、湾岸地域の減産は世界最大の生産国である中国の増産により一部相殺された。IAIの推計に基づくと、中国の7月の一次アルミニウム生産量は386万6000トンで、前年同月の376万4000トンから2.7%増加した。
アラブ首長国連邦(UAE)のアルミ大手エミレーツ・グローバル・アルミニウム(EGA)は今月、3月に操業を緊急停止したアブダビのアルタウィーラ製錬所の操業再開が当初想定よりも早いペースで進んでいると明らかにした。ただ、生産量が戦争前の水準へ完全に回復するまでには最大で1年を要する可能性があるとしている。