Sofia Menchu Sarah Morland

[グアテマラ市 20日 ロイター] - グアテマラ政府によると、同国は今年これまでに米国から強制送還されたメキシコ人約2300人を受け入れた。アレバロ大統領は19日夜のテレビ放送のインタビューで「彼らはグアテマラ人送還者を乗せた航空機で到着している」と語った。

アレバロ氏は、到着したメキシコ人は24時間以内に母国へ移送されており、輸送費はメキシコまたは米国が負担していると説明した。

メキシコ外務省は声明で、この慣行に反対する立場を米国側に伝えており、中米に送還された自国民の帰国支援を進めていると明らかにした。対象者数や費用負担の詳細は示していない。

米国務省はコメント要請に回答しなかった。

国際的な取り決めでは通常、強制送還者は国籍がある国へ直接送還されるが、出身国が受け入れを拒否した場合や安全上の問題がある場合には、第三国へ送られるケースもある。

ただトランプ米政権の移民取り締まり強化に伴って第三国への送還は増加しており、一部は二国間協定に基づいて実施されている。メキシコはこれまで、米国からの自国民送還を直接受け入れてきた。

移民問題の専門家は、メキシコ人をグアテマラ経由などで送還する狙いについて、米・メキシコ国境から遠ざけることで不法再入国を難しくすることにあるとの見方を示している。

人権団体ヒューマン・ライツ・ファーストの政策ディレクター、サビ・アービー氏は、米国は従来メキシコ人の送還を主に陸路でメキシコ北部へ移してきたが、今年5月以降はメキシコ人をホンジュラスやグアテマラへ「組織的に」送還していると指摘。ヒューマン・ライツ・ファーストとして、約200人のメキシコ人がホンジュラスに送還されたことを確認したとしている。

一方ホンジュラス政府の帰還移民支援センターは、送還されたメキシコ人を受け入れた記録はないと説明し、同国外務省も関連情報は把握していないと述べた。

送還された1人、アルトゥロ・トレホさんは、米スペイン語テレビ局テレムンドのインタビューで、自身を含む数十人のメキシコ人が米国からホンジュラスへ空路で移送された後、メキシコへ戻されたと語った。「何も説明されず、ただ飛行機に乗れと言われただけだった」という。

移民権利団体WOLAの中米担当ディレクター、アナ・マリア・メンデス氏は、このような第三国経由の送還は、移民に自らの行き先や権利が守られるのかどうかについて不安を与えていると指摘した。

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。