[19日 ロイター] - 米国株式市場は小反発。米債利回りの低下を背景にリスク選好が強まった。バイオ医薬品モデルナが急騰し、ヘルスケア銘柄の上昇を主導した。

米財務省は19日、期間が長めの名目利付債を対象とした流動性支援の買い入れオペの規模を、1回当たり20億ドルから少なくとも40億ドルに倍増すると発表した。これを受け、前日に19年ぶりの高水準を付けていた30年債利回りのほか、10年債利回りが低下した。

BMOプライベート・ウェルスのチーフ市場ストラテジスト、キャロル・シュライフ氏は、債券利回りの上昇に伴い過去数日でハイテク株などリスク資産が売られていたとした上で、「リスクオントレードはベセント財務長官が差し出した命綱にしがみつこうとしている」と指摘。「金利上昇はAIトレードに影響を及ぼす恐れがある」ため、政府の支援措置によって安心感が広がったと述べた。

米連邦準備理事会(FRB)が公表した7月の連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨には反応薄だった。議事要旨では、 インフレへの懸念が一段と強まり、「数人」の参加者が利上げを支持したことが分かった。また、「多く」の参加者はインフレ率がFRBの目標である2%に低下しなければ、利上げが必要になるとの認識を示した。

モデルナは約177%急伸。メッセンジャーRNA(mRNA)がんワクチンの後期臨床試験(治験)で、メラノーマ(悪性黒色腫)の再発と転移リスクを低減する有効性が示されたと発表した。同ワクチンを共同開発した製薬大手メルクも12.6%上昇し、ダウを押し上げた。

モデルナの急騰を受け、同業のノババックスとビオンテックの米上場株もそれぞれ10.8%と22%の大幅高となった。

S&Pヘルスケア指数は過去最高値を付け、ナスダックバイオテクノロジー指数は6.4%上昇した。

一方、S&P情報技術指数は半導体株主導で下落した。ただ、マーベル・テクノロジーは9.9%上昇。グーグルのカスタムチップの開発を支援するとともに、同社に最大122億ドル相当の株式を取得する権利を付与すると発表したことを受けた。グーグルの親会社アルファベットは0.2%高。

小売り大手ターゲットは4.3%高。通期の売上高見通し引き上げを好感した。ホームセンターのロウズは通期の売上高伸び率見通しを下方修正したものの、株価は2%上昇した。

化粧品大手エスティ・ローダーは16.3%急伸。通期の利益見通しが市場予想を上回った。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.9対1の比率で上回った。ナスダックでも1.45対1で値上がり銘柄が多かった。

米取引所の合算出来高は169億2000万株。直近20営業日の平均は169億6000万株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 53463.05 +119.65 +0.22 53463.47 53710.06 53399.53

前営業日終値 53343.40

ナスダック総合 26331.09 +41.38 +0.16 26393.89 26456.78 26185.13

前営業日終値 26289.71

S&P総合500種 7707.98 +16.22 +0.21 7716.74 7743.93 7700.07

前営業日終値 7691.76

ダウ輸送株20種 21460.84 -34.39 -0.16

ダウ公共株15種 1109.87 +1.06 +0.10

フィラデルフィア半導 11738.23 -254.24 -2.12

VIX指数 14.89 -0.95 -6.00

S&P一般消費財 1950.71 +40.86 +2.14

S&P素材 658.11 +10.79 +1.67

S&P工業 1537.95 -13.83 -0.89

S&P主要消費財 954.21 +7.49 +0.79

S&P金融 954.86 -5.95 -0.62

S&P不動産 286.42 +2.11 +0.74

S&Pエネルギー 969.32 -3.03 -0.31

S&Pヘルスケア 2045.70 +69.54 +3.52

S&P通信サービス 450.71 +2.35 +0.52

S&P情報技術 6845.42 -50.15 -0.73

S&P公益事業 445.62 +0.01 0.00

NYSE出来高 12.71億株

シカゴ日経先物9月限 ドル建て 65985 + 505 大阪比

シカゴ日経先物9月限 円建て 65960 + 480 大阪比

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