[ドバイ 19日 ロイター] - イランによるミサイルの脅威をを理由に、アラブ首長国連邦(UAE)が別途通知があるまでイランとの全ての金融・経済取引を停止すると発表した。UAEの商都ドバイは、イランにとって最も重要な経済的生命線の一つ。米・イスラエルによるイラン攻撃に端を発する今般の中東情勢で、UAEとイランの関係緊張が新たな不安要因として浮上した。
米国の緊密な同盟国であり地域の有力国でもあるUAEは、2月末に始まった紛争の初期段階でイランによる攻撃を最も激しく受けた湾岸国だった。しかし、イランの攻撃は、5月4日の石油輸出拠点フジャイラ港への攻撃を最後に途絶えていた。
しかしUAE国防省は18日、イランから同国に向けて弾道ミサイル2発が発射されたと発表した。独自の評価として、ミサイルは「海上交通」を標的とし、1発がUAE領海内に、もう1発は領海外に落下したと説明した。イラン外務省は、UAEの発表を「根拠がない」として否定した。
UAE外務省戦略的コミュニケーション局の責任者であるアフラ・アルハメリ氏は、地域および国際的な平和と安全を損なう地域情勢のエスカレーションに鑑み、イランとの全ての貿易、商業的交流、金融取引が停止されたと説明した。同国は地域の平和、安定、繁栄を推進するための対話と協力に関与しているとも述べた。
イランによるUAE領土への攻撃は5月に停止したが、隣国のクウェートとバーレーンへの攻撃は続いた。また、UAEの船舶に対する海上での攻撃も止まらなかった。
世界有数のエネルギー企業アブダビ国営石油会社(ADNOC)は8月、「極めて困難な環境」の中で顧客の要請に応えようとする中で、従業員や資産への理由のない攻撃により大きな影響を受けているとし、ホルムズ海峡を航行中に自社の複数の船舶がミサイルやドローン(無人機)による攻撃を受けたと述べた。