犬がソファの背もたれに猫座りしていたり、猫のように家具に体をこすり付けたりする姿を見て、「うちの子が猫化してる?」と思う飼い主もいるかもしれない。
犬が猫のように行動するのは、それなりの理由がある。ただ、必ずしも人が考えるような意味で犬が猫化しているとは限らない。犬は非常に社会性の高い動物で、周囲の動物の影響を受けやすい。それでも単純に猫の動作を真似する以上に、実はもっと複雑なことを猫から学び取っている。
「犬は人間のようにうまく相手の動作を真似することはできない」。犬の行動に詳しいプロのドッグトレーナー、ブライアン・ガレアは本誌にそう語った。「犬はそれよりも、自分の周りの動物の感情的な反応を観察して、感情に基づく行動を取り入れる」
犬がどの程度猫の影響を受けるかを決める最大級の要因は、年齢にある。
ガレアによると、子犬が成犬よりもずっと多く周囲の動物の行動を取り入れるのは、まだ周囲の世界に対する社会的認識が発達過程にあるためだという。
「生後8週未満の子犬は、猫と自分はまったく同じだと思って、猫の行動の真似をする」
猫と一緒に育った子犬は、猫のように前足を体の下に折りたたんで座ったり、ソファの背もたれの上に乗ったりすることがある。猫が愛情表現として頭を物や人にぶつけるように、物に体をこすり付ける仕草を見せたりもする。
こうした早い段階での触れ合いは、子犬の成長にとって極めて重要な社会性の獲得に役立つ。子犬の頃の経験は、成長してから周囲の動物に対してどれだけ落ち着いていられるか、あるいはどれだけ慣れることができるかに影響を及ぼし得る。