Shariq Khan
[ニューヨーク 17日 ロイター] - 製油の採算性を示す主要指標である米ディーゼルクラックが17日、過去最高となる1バレル=102.20ドルを付けた。イランとウクライナでの戦争による世界的な供給混乱が農業需要のピーク期と重なった。
米ディーゼル先物の米WTI先物に対するプレミアムとして算出されるディーゼルクラックは、米東部時間の正午前時点で99.82ドルと、前週末比2.4%高で推移した。中東の製油所への新たな攻撃が供給途絶に追い打ちをかける中、燃料調達への懸念が強まり、ディーゼルクラックは直近6営業日のうち5営業日で取引時間中の最高値を更新した。
国際エネルギー機関(IEA)が先週公表した月報によると、世界の製油所の原油処理量は7月に日量平均8090万バレルと、前年同期比で約500万バレル減少した。
ディーゼルクラックの急騰は、収穫期や作付け期にトラクターなどを動かす燃料を必要とする農家に直接的な打撃となる。ディーゼル油は製造業から重量輸送、一部地域で発電にも使われているため、他の多くのセクターにも打撃となり得る。
米エネルギー情報局(EIA)が先週公表したデータによると、ディーゼルと暖房油を含む米国の留出油在庫は8月7日時点で1億0710万バレルと、この時期としては1996年以来の低水準だった。