Promit Mukherjee

[オタワ 17日 ロイター] - カナダ統計局が17日発表した7月の消費者物価指数(CPI)の前年同月比上昇率は3%となり、市場予想‌の2.9%をやや上回った。米国とイランの緊張再燃がガソリン価格を押し上げ、旅行代金も上昇したことが要因。カナダ銀行(中央銀行)は1―3%をインフレ目標圏としており、その上限に達した。

前月比上昇率も0.5%と、市場予想の0.4%を上回った。ガソリン価格上昇が主因となった。

・中銀がコア物価指標としてそれぞれ重視している、極端な価格変動の項目を除外した「CPIトリム」の前年比上昇率は1.8%、構成⁠品目変動率の中央値を示す「CPIメジ​アン」は2%。6月はともに1.9%だった。

・コア物価指標は目標圏の中央値である2%前後でおおむね推移しているため、エコノミストらは中銀が年内は政策金利を据え置く可能性が高いとの見方を示している。

・7月のガソリン価格の前年同月比上昇率は25.7%となり、6月の20.5%から拡大した。

・旅行代金上昇も全体の物価を押し上げ、ホテルや米国行きの航空券の代金上昇が目立った。渡航費では特に国際サッカー連盟(FIFA)の2026年ワールドカップ北中米大会の開催都市への旅行代金が上がった。

・一方、食品価格の伸び率は3.1%となり、6月の3.9%から縮小した。食品価格のインフレ率が全体のCPIを上回ったのは1年6カ月連続。

・家賃や住宅ローンの利息などの住居費は7月の上昇率が1.3%にとどまり、引き続き抑えられた水準となった。

・CPI発表後、カナダドルは米ドルに対して0.17%上昇の1米ドル=1.3851カナダドルで取引された。

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。