[17日 ロイター] - 現在の米連邦準備理事会(FRB)の政策金利は、いわゆる中立金利の中期的な推計値に照らすと、緩和的な水準にある可能性が高い。サンフランシスコ地区連銀が17日公表した調査で分かった。中立金利とは、景気を減速させることも押し上げることもしない金利水準を示す。
この結論は、政策は現在引き締め的、あるいはおそらく中立的だと感じている大半の米中央銀行当局者の現状認識とは対照的だ。また、FRB当局者による長期の中立金利推計値から導かれる姿とも異なっている。長期推計値によれば、現行の政策金利の誘導目標レンジ3.50─3.75%は、中立水準を恐らく0.5ポイント上回っている。
しかし今回の新たな調査は、長期の中立金利推計値を用いると、中期推計値に依拠したルールに比べ、経済にとって最適とは言えない結果をもたらす可能性があると指摘した。
SF連銀のリサーチアドバイザー、バスコ・カーディア氏は同連銀が公表した最新の「エコノミック・レター」に、「分析によれば、この指標を用いた金融政策は、標準的な基準よりも効果的にインフレを安定させ、雇用最大化を実現できる可能性がある」と記した。同氏は「2026年8月時点で、中期の実質自然利子率の推計値は金融政策が緩和的であることを示している。ただ、この推計値を巡る不確実性が依然として高い点に留意することが重要だ」とした。
論文で提唱された中期の中立金利指標を用いると、現行の政策金利目標は、景気を減速させることなく経済を完全稼働させられる水準を0.5─0.75ポイント下回っていることが分かる。
FRB当局者は、政策が引き締め的か緩和的かを評価し、金利を引き上げるべきか引き下げるべきかを判断する助けとして、しばしば中立金利の推計値を用いる。
広く使われている金融政策ルールは通常、比較的安定する傾向のある長期の中立金利推計値を織り込んでいる。当局者は金利が適切に設定されているかどうかを議論する際、短期の中立金利推計値に言及することもあるが、これは非常に変動しやすい傾向がある。