[ハノイ 17日 ロイター] - ベトナムは2035年までに出生時の男女比を女児100人に対し男児約106人という自然な水準に引き下げることを目指している。保健省の草案で明らかになった。草案では、性別選択サービスの取り締まりや、根強い男児選好の考え方に対処する取り組みを提案している。

意見公募のため15日に公表された草案は、30年までに出生時の男女比を女児100人に対し男児109人未満に、その後35年までに自然な水準に引き下げることを目標としている。

ベトナムの出生時男女比は男児に偏っており、その水準は長年にわたりアジアで最も高い部類に入っている。草案によると、この比率は16年に女児100人当たり男児112.2人となり、18年に114.8人でピークを付けた後、25年には110人に低下した。

目標達成に向け提案されている措置には、胎児の性別選択を禁じる法律の執行強化、医療施設に対する検査強化、性別選択サービスに関するオンライン広告の監視強化、啓発活動などが含まれる。

同省はベトナムの男女比の不均衡について、根強い男児選好、男子の後継ぎを求める圧力、家族規模の縮小、出生前性別判定技術へのアクセスが容易になったことが要因だと分析した。

草案は、男性過剰状態が長期化すれば、結婚市場における問題や男女間格差の拡大、ジェンダーに基づく暴力、女性・女児の人身売買、さらには社会の安定に対する広範な課題など、人口動態や社会的な面で長期的な圧力を生みかねないと警告した。

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。