Shiho Tanaka
[東京 5日 ロイター] - スズキは5日、2027年3月期の連結純利益予想(国際会計基準)を従来の3800億円から4200億円(前年比4.4%減)に上方修正した。為替前提を円安方向に見直したことなどから売上収益予想を引き上げた一方で、中東情勢を受けた原材料価格高騰の影響で営業利益予想は300億円引き下げ5400億円(同13.3%減)とした。
会社側の連結純利益予想は、IBESがまとめたアナリスト17人の予想平均値4034億円を上回った。純利益予想の上方修正は、金融資産の評価益など営業外の金融収益が大幅に増加したことが主な要因。
売上高に当たる売上収益予想は、前回予想から1000億円増額し6兆9000億円(前年比9.6%増)とした。前提為替レートを円安方向に見直したほか、世界販売が引き続き堅調なことなどを踏まえた。為替前提はドルを前回の155円から158円、ユーロを180円から183円へとそれぞれ修正。インドルピーは1.70円から1.68円にわずかに円高方向に見直した。
営業利益については、為替の影響や販売台数の増加・原価低減など事業活動面で計800億円の増益を予想しているが、中東情勢を起因とする原材料価格の高騰がマイナス1100億円の影響をもたらすと見込む。
同時に発表した第1・四半期(2026年4─6月)の連結純利益は、前年比80.0%増の1836億円だった。通期予想の上方修正にもつながった金融収益が前年同期の373億円から1307億円へ大幅に拡大したほか、インドやパキスタンでの四輪販売台数の増加や為替影響などが寄与した。営業利益は前年比11.2%増の1580億円だった。