今回の研究では、出生順と疾患との因果関係は証明していない。
研究チームによれば、生物学的要因や環境要因、社会的要因が混ざり合ってこうした違いを生じさせているという。
アレルギー関連の疾患については、以前から提唱されてきた「衛生仮説」を引用している。同仮説によれば、下の子は幼少期に上の子を介してさまざまな微生物にさらされることが多く、それによって免疫系が発達してアレルギーのリスクが低くなる。
神経発達障害についてはあまりはっきりしない。研究チームは、親の年齢や妊娠に関連する生物学的要因、医療サービスの利用状況、親の関心の度合いの違いといった要素が関係している可能性があると指摘する。
薬物乱用に関しては、下の子は上の子の行動や社会的環境の影響を受けやすい可能性があるという従来の説とほぼ一致していた。
ただし出生順は健康状態に影響を及ぼす多数の要因の一つにすぎず、個人レベルで認められた影響はそれほど大きくなかったと研究チームは強調している。
今回の研究は保険金請求のデータに基づいており、対象は全ての疾患ではなく診断された疾患に限られる。また、勤務先の保険に加入している子供2人の世帯のみを対象としていることから、それ以外の人口に当てはめるには限りがある。
今回の研究で判明した関係は、因果関係とは違うものであり、発症リスクの予測に使用すべきではないと研究チームは強調している。
【参考文献】
Kramer, B., Kushner, S.A. & Rzhetsky, A. Birth order and disease risk across the human phenome. Nat. Health (2026). https://doi.org/10.1038/s44360-026-00177-z
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