主役が変わった日本株市場

7月の日本株相場は、市場の「主役」が大きく変化する転換点の月となりました。

これまで全体を牽引してきたAI・半導体などのグロース(成長)株が、一転して激しい売り調整に見舞われた一方、内需株や景気敏感株を中心としたバリュー(割安)株に資金が移動(循環物色)する動きが顕著となりました。

この流れを色濃く反映しているのが、日経平均株価に採用されている銘柄の7月の騰落率ランキングです。

▽上位

  1. SHIFT<3697> +30.2%
  2. オリエンタルランド<4661> +27.2%
  3. バンダイナムコホールディングス<7832> +21.8%
  4. 日本製鉄<5401> +21.2%
  5. NEC<6701> +20.8%

▽下位

  1. 太陽誘電<6976> -49.3%
  2. キオクシアホールディングス<285A> -48.1%
  3. 村田製作所<6981> -34.9%
  4. フジクラ<5801> -33.1%
  5. 安川電機<6506> -30.7%

上位では、ソフトウェアテストを手掛けるSHIFT<3697>が約30%上昇と急反発を見せたほか、インバウンドや国内消費の好調を背景にオリエンタルランド<4661>が力強い伸びを示しました。

一方の下位では、電子部品大手の太陽誘電<6976>や村田製作所<6981>、電線・AIインフラ関連として急騰していたフジクラ<5801>など、これまで急ピッチで買われていた半導体・ハイテク・電子部品関連株が大幅な調整を余儀なくされました。

■歴史的円安から一転。神経質な動きが続く

7月の金融市場でもうひとつ大きな変動をみせたのは「為替」です。

7月下旬にかけて一時1ドル=163円台まで進行した歴史的な円安・ドル高に対し、政府・日銀による為替介入とみられる動きが入ったことで、円相場は急騰。アメリカとの協調介入の動きもあり、これまでの円安・ドル高の流れに変化の兆しが出ています。

急激な円安の一服は、輸出関連企業にとっては採算改善期待の緩和(重し)となる一方、輸入コスト高に苦しんでいた内需企業には追い風となります。8月以降も為替の神経質な値動きが続くとみられ、株価動向を見極める上で最大の注目ポイントとなります。

ドル円のチャート

7月末、日米の協調介入が実施されてドル円相場は大きく動いた。

注視すべきは、日米の決算発表とFRB議長の講演
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