カロリー管理アプリは人気を集めているが、毎日の摂取カロリーの多くを見落としている可能性がある。AIを活用した食事管理アプリを調査した最新の研究によると、多くのアプリがカロリーや脂質を実際よりも少なく見積もっているという。
写真を1枚撮るだけで栄養価やカロリーを推定してくれる記録アプリは、手軽に食事管理ができるツールとして人気が高まっている。AI画像認識が写真の中の食品を特定し、一食分の量を推定したうえで、栄養データベースと照合してカロリーを算出する仕組みだ。
しかし今回の研究で、一部のアプリが実際の量よりも、カロリーや脂質をかなり低く算出している可能性があることがわかった。
米栄養学会の研究チームが写真ベースの食事管理アプリ4つを評価したところ、推定されたカロリーと脂質は平均して実際より約3分の1低かったことが判明した。
米国立糖尿病・消化器・腎疾患研究所(NIDDK)の研究員であるアーロン・ヘンギストは、写真を活用したカロリー計算アプリはダイエット中の人々に人気があるものの、「こうしたアプリの多くは、正確性が十分に検証されていない」と指摘する。
同氏は科学ニュースサイト「サイエンス・デイリー」に対し、「本研究は、こうしたアプリが信頼できる精度でカロリーを推定できるかを確かめることで、この疑問に答える手がかりを提供するものだ」と語っている。
なお、この研究は学会「NUTRITION 2026」で発表され、専門家委員会による審査は受けているがまだ正式な査読を完了していないため、現時点では予備的な研究結果と位置づけられている。