まん丸な体でシアトルの街を跳ね回るアライグマの「ジモシー」がネットで一躍有名になった。専門家によると、あの独特な体形は、主に犬にみられる先天性疾患の影響だった。
ユーザーを釘付けにした動画が何百万回も再生される中で、ジモシーの今後を心配する声もある。
ジモシーが有名になったのは、キアナ・ホールが7月13日に発見して動画を撮影し、SNSに投稿したことがきっかけだった。ジモシーは胴体が短い奇妙な体形をしていて、普通のアライグマよりも丸っこく小さく見え、首もないように見える。コーネル大学のブライアン・コリンズ獣医師はこの症状について、短脊椎症候群(SSS)の可能性があると本誌に指摘した。
コリンズによると、SSSのためにジモシーの本来の寿命が縮まる可能性は低いかもしれないが、普通のアライグマに比べると困難は多そうだという。
「上手に動き回ることはできる様子だが、一般的にアライグマは餌や隠れ場所を見つけなければならず、天敵から身を守る必要もある」
アライグマは食べ残しをあさることもあり、都会にすみついたジモシーが餌を見つけるのはそれほど難しくないかもしれない。ただ、天敵から逃げることは最大の問題になりそうだ。
「アライグマの天敵は、特にこの子が暮らしている場所では、それほど多くない。最大の問題は犬だと思う」とコリンズは話し、車も危険かもしれないと言い添えた。
ペンシルベニア州立大学のジュリアン・エイブリー教授は本誌に対し、ジモシーが人に慣れてしまうリスクもあると指摘した。
「食べ物で誘ったり、餌をやったりすることは普通にある。だがそうした行為はジモシーの健康や安全を損なわせかねない」「このアライグマは明らかに都市環境に馴染んでいる。だからいちばんやってほしくないのは、車にひかれたり、ペットに近付きすぎたり、生存の可能性が下がるような行動を取らせることだ」(エイブリー)