Heekyong Yang Gregor Stuart Hunter

[ソウル/シンガポール 28日 ロイター] - アジア株式市場で28日、半導体株が韓国市場主導で急落した。人工知能(AI)インフラ投資の資金調達を巡る懸念や中国勢との競争激化を背景に、割高な株価への懐疑的な見方が強まった。

メモリー半導体大手の韓国サムスン電子は13.4%安で取引を終え、1日の下落率として約20年ぶりの大きさとなった。SKハイニックスも14.7%下落した。総合株価指数(KOSPI)は10.8%安で引け、3月上旬以来の大幅な下落率を記録した。

日本のフラッシュメモリー大手キオクシアホールディングスは18.3%急落した。台湾の半導体設計会社メディアテックも約10%下げた。

<CXMT上場で競争激化の可能性>

中国のメモリー半導体メーカー、長鑫存儲技術(CXMT)が27日の中国株式市場への上場で好調な滑り出しを見せたことも、世界のメモリー半導体業界で競争が激化するとの懸念を強めた。

ロータス・アセット・マネジメントのマネジングパートナー兼最高投資責任者(CIO)ハオ・ホン氏は「CXMTは指数で大きな比重を占める銘柄の一つになる。それに伴い投資家は保有株をさらに売却せざるを得なくなる」と述べた。

NH投資証券のシニアアナリスト、リュ・ヨンホ氏は、今回の上場によりCXMTがメモリー半導体の有力な供給元として台頭し、供給過剰や価格下落のリスクが高まるとの懸念も強まったと指摘した。

CXMTの上場に先立ち、アップルが一部製品への中国製半導体の使用を認めるようトランプ政権に働きかけていたと報じられた。中国の技術力向上を警戒していた投資家の不安を一段と強めた。ただアジアの半導体企業のうち、実際にCXMTと直接競合する企業は限られるとの見方もある。

マーサー・インベストメンツのアジア地域マルチアセット部門責任者キャメロン・シスターマンズ氏は、CXMTがアジアの半導体メーカーにもたらす脅威はより長期的な問題との見方を示した。「CXMTが台頭する有力な競合企業であることは確かだが、(競争分野は)汎用DRAMだ。HBM(広帯域メモリー)では韓国の競合企業に依然として数年遅れている可能性が高い」と指摘した。

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