Florence Tan Siyi Liu
[シンガポール 28日 ロイター] - サウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコは、中東紛争を背景に原油の輸出ルートをエジプト経由に変更したことに伴う輸送コストの上昇を反映させるため、エジプトのシディ・ケリル港からアジア向けに出荷される原油の新たな価格メカニズムを検討している。3人の関係筋が28日に明らかにした。
サウジアラムコはコメントを控えた。
サウジアラムコは、米国・イスラエルとイランの戦争でホルムズ海峡経由のペルシャ湾岸地域からの原油輸出に支障が生じて以降、紅海沿岸のヤンブー港からアジア向けに原油を出荷してきた。
だが先週、イエメンの親イラン武装組織フーシ派は、紅海南端のバベルマンデブ海峡を経由するサウジ産原油の輸出を攻撃対象にすると表明したため、サウジアラムコはサウジ産原油をスエズ・地中海パイプラインを経由してエジプト地中海沿岸のシディ・ケリル港へ輸送し、そこから出荷する迂回ルートに切り替えた。
ヤンブーから出荷された原油は、アジア向けの月次公式販売価格(OSP)にパイプライン使用料を加算した価格で長期契約顧客に販売されている。
関係筋によると、サウジアラムコは、運賃の高騰に加え、地中海とジブラルタル海峡を経由し、喜望峰を回るという、より長い航路を考慮してアジア向け価格を見直す可能性がある。
ある関係筋の試算では、迂回ルートによって、アジアの買い手には1回の出荷あたり約1000万ドル、原油1バレルあたり5ドルの追加コストが加算される可能性があるという。