[シドニー 28日 ロイター] - オーストラリア政府は28日、60年超ぶりとなる新たな石油精製所の建設を検討すると発表した。中東紛争を受けた海外からの供給不安を背景に、エネルギー安全保障を高める緊急性が浮き彫りになっている。

発表によると、連邦政府と西オーストラリア州政府は、製油所建設に関する実現可能性調査(フィージビリティースタディー)に共同で400万豪ドル(280万米ドル)を投じる。

豪州は燃料需要の約80%を輸入に依存しており、中東紛争が激化する中、供給確保を急いでいる。

豪国内の製油所の大半は1950年代から60年代に建設されたが、高い運営コストとアジア各地での大型製油所の台頭により、過去30年間に多くが閉鎖に追い込まれた。

キング資源相は「国全体の燃料安保に関わる問題だ。西オーストラリア州は2021年のBPのクウィナナ製油所の閉鎖後、燃料精製能力を全く持たない状態になっている。だからこそ、極めて重要な取り組みだ」とABCラジオに語った。

現在稼働しているのは、アンポルのクイーンズランド州の製油所と、ビバ・エナジーのビクトリア州の施設の2カ所のみで、2000年の8カ所から減少した。

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。