Andrea Shalal
[ワシントン 27日 ロイター] - 27日の国連安全保障理事会でウクライナ問題を議論する会合で、フランスが発言する際に米国代表団が退席した。人権問題を巡る採決に関し、米国を北朝鮮やロシアなどと同列に扱ったフランスの発言を「不誠実な独り善がりのパフォーマンス」だと非難。長年の同盟国である仏に対する強い反発を示した。
この退席は、常任理事国である米仏両国が週末にX上で激しくやり合った後に起きた。フランスは、トゥルク国連人権高等弁務官の任期をさらに4年延長する提案に対し、米国がロシア、北朝鮮など他の計9カ国とともに反対票を投じたことを巡り、米政府を厳しく批判していた。
これに対し、ウォルツ米国連大使は、トゥルク氏は米国やイスラエルなどの民主主義国を批判する一方、「世界最悪の抑圧者にすり寄っている」と主張。トゥルク氏を支持する仏を批判した。詳細については触れなかった。
ロシアによるウクライナ侵攻を議題とした安保理会合で、米国のニグレア国連次席代表は、フランスの発言中に米代表団が退席したと説明。同国が「見下すような、無礼な発言を撤回する」まで、こうした対応を続けると述べた。
トゥルク氏はロシアのウクライナでの戦争や、ガザにおけるイスラエルの行動を強く批判してきた。さらに、米移民当局の拘束下での死亡事案について調査を求めてもきた。
国連総会は24日、同氏の任期延長を、賛成144、反対10、棄権13の圧倒的多数で可決した。
トゥルク氏の2期目を巡る対立は、トランプ米政権と国連の間で緊張が深まっていることを反映している。
米政府は国連機関への拠出金を削減しており、複数の国連関連組織から脱退している。
ハク国連事務総長副報道官は米国の退席についてはコメントを控えたが、国連としては全加盟国が総会を通じて下された決定を尊重することを期待していると述べた。