Timour Azhari

[リヤド 27日 ロイター] - サウジアラビアが支援するイエメン暫定政府のアルズーバ外相は27日、イランがホルムズ海峡周辺で国際航路の支配を強めようとしている手法を、イエメンの親イラン武装組織フーシ派はバベルマンデブ海峡で再現しようとしているとの見方を示した。また、フーシ派が勢いづいたのは、過去数年の商船攻撃に対する国際社会の対応が不十分だったためだと指摘した。

同氏はサウジの首都リヤドのイエメン大使館で少人数の記者団に対し「フーシ派はイランのモデルをまねようとしており、これによってペルシャ湾と紅海への入り口という主要な2つの海峡が閉鎖されることになる」と述べた。

紅海はイラン紛争の新たな戦線となっており、フーシ派はサウジに対してミサイルやドローン(無人機)を発射し、同国への海上封鎖を宣言するなど対決姿勢を強めている。

これに対しサウジは、フーシ派の軍事施設だとする標的への空爆で応じ、商業船舶を保護すると表明。フーシ派が外国の思惑に沿って行動していると非難している。

今回の事態悪化は、イエメンの紛争再燃も招きかねない状況だ。同国では、フーシ派が2014年に首都サヌアを制圧したことを受け、サウジがアラブ諸国連合を主導して介入し、その後の戦闘で数十万人が死亡した。

22年には停戦が成立したが、最近の越境攻撃の応酬で停戦は破られており、サウジ当局者や西側外交筋、イエメン当局者は、全面戦争への回帰が停戦成立以降のどの時点よりも現実味を帯びているとみている。

アルズーバ氏は、イエメン暫定政府が事態の悪化に備えていると表明。紅海からサウジ国境まで同国北西部に及ぶ前線に沿って攻撃が起きているものの、双方ともまだ本格的な攻勢には出ていないと述べた。

その上で「平和的手段であれ、そうでない手段であれ、この紛争は今、終わらせる必要がある」と語った。

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