Parisa Hafezi Phil Stewart Raphael Satter
[ドバイ/ワシントン 26日 ロイター] - イラン高官は26日、米国の攻撃停止が続く間はイランも攻撃を控えるとロイターに述べた。トランプ米大統領は側近から、標的が尽きつつあるほか、米軍の兵器備蓄が枯渇する恐れがあるとの懸念を伝えられ、作戦の一時停止を決定した。
米軍は24日、前日まで13日連続で実施していたイランへの空爆を見送り、25日と26日も米軍の攻撃は報告されていない。米国の攻撃が行われるたびに近隣の米軍基地受け入れ国に報復攻撃を実施してきたイランも、今のところ2日間にわたり攻撃を控えている。
イラン高官は匿名を条件に、同国の立場は「『攻撃には攻撃で応じる』ということに変わりはない。攻撃が止まれば、イランも作戦を停止する。このメッセージはすでに米国に伝えられている」と述べた。
ウォルツ米国連大使は、FOXニュースなど米メディアに対し、トランプ氏が外交により多くの時間を与えるために攻撃の一時停止を決定したとし、「大統領は交渉に一定の余地を与えている」と述べた。
匿名を条件に語ったある米当局者によると、米軍当局者はここ数日、ホルムズ海峡の船舶に対するイランの脅威を抑止するため過去2週間実施してきた空爆により、事前に選定していた標的がおおむね尽きたと警告していた。
また、大規模な戦闘作戦の再開は依然として選択肢の一つだが、ケイン統合参謀本部議長はトランプ氏に対し、弾薬の備蓄に悪影響を与えることを踏まえるとリスクを伴うと非公式に警告したという。同当局者は、これには中東で米国の防空システムに使われる迎撃ミサイルも含まれると述べた。
ウォルツ氏はNBCの番組で、米軍は「必要なものを全て備えている」と述べる一方、ヘグセス国防長官がトランプ政権下で就任した際には「枯渇した状況を引き継いだ」とも語った。
イラン高官は、トランプ氏の攻撃停止決定が米国の交渉姿勢の大きな転換を意味するとの期待はあまり抱いていないと述べた。
「攻撃停止については楽観よりも懐疑の見方が強い。今回の停止は本心からではなく戦術的なものであるとの見方が支配的だ。イランは米国の欺瞞(ぎまん)と見なす行為について十分に苦い経験を積み重ねてきた」と語った。
複数のメディアによると、トランプ氏の攻撃停止決定は24日に開かれた会議を受けたもので、その席上、ケイン氏や他の軍事・政治顧問らが懸念を示したという。
CNNはバンス副大統領が難色を示したと報じた。アクシオスによると、中央軍のクーパー司令官は空爆作戦が効果の限界に達したとして、作戦停止を進言した。