Siyi Liu Robert Harvey

[シンガポール/ロンドン 24日 ロイター] - イランやウクライナ情勢に伴う原油の供給混乱を受け、世界各地で原油の現物価格の上昇が顕著になっている。中東や欧州、アフリカでは今週、一時1バレル当たり110ドル近くまで上昇するものも見られた。関係者によると、日本や韓国の石油企業が供給量確保のため市場に殺到しているという。

親イラン武装組織フーシ派が今週、紅海でタンカーを攻撃し、サウジアラビアの一部の便はアフリカを周回するルートへの迂回を余儀なくされたほか、輸送の要衝であるホルムズ海峡の混乱も続いている。LSEGによると、原油現物取引の6割の価格決定に用いられる指標は、23日に1バレル=105.70ドルと、5月下旬以来の高値を付けた。これを受けて、北海フォーティーズ原油は24日に1バレル=108.77ドルまで上昇した。

ロイターのデータによると、中東の指標ドバイ原油のスポットプレミアム(スワップ価格に対するプレミアム)は23日に倍増し、1バレル=12.74ドルと、5月末以来の高水準となった。カザフスタンはウクライナによるドローン(無人機)とみられる攻撃を受け、黒海沿岸にあるCPCブレンド原油の主要輸出ターミナルが閉鎖し、生産を削減したと23日に発表。アラブ首長国連邦(UAE)産マーバン原油のプレミアムは19.04ドルまで上昇した。

安全リスクの高まりで、複数の石油タンカーが航行ルートを変更している。関係者らによると、サウジアラビア国有石油会社サウジアラムコは、エジプトの地中海に面するシディ・ケリル港からの原油積み出しを拡大。アフリカを迂回するため輸送時間がかかるものの、韓国など複数のアジアの石油企業が、この港の利用を調整しているという。

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