[22日 ロイター] - 米電気自動車(EV)大手テスラが22日発表した第2・四半期(6月30日まで)決算は、フリーキャッシュフロー(FCF)が2年超ぶりにマイナスに転じた。人工知能(AI)インフラやバッテリー生産能力、ロボタクシー、次世代製造への投資加速が背景にある。 時間外取引で株価は3.3%下落した。
同社を率いるイーロン・マスク氏は今年、前年の85億3000万ドルから約3倍となる250億ドル超の投資を計画しており、中核的な収益源である自動車事業よりも、AIを活用した自動運転技術やロボット事業に賭ける姿勢を鮮明にしている。ただ、こうした事業転換には多額の費用がかかり、テスラの企業価値の多くは高利益率の収益源に対する期待に支えられていることから、支出の膨張を巡る投資家の視線は厳しさを増している。
テスラの第2・四半期のFCFはマイナス11億ドル。LSEGがまとめたアナリスト予想はマイナス33億ドルだった。
第2・四半期の設備投資額は58億ドルと、市場予想の約62億ドルを下回った。エネルギー貯蔵製品の設置量は13.5ギガワット時(GWh)と、第1・四半期の8.8GWh、前年同期の9.6GWhから拡大した。
調整後1株当たり利益は0.33ドルで、市場予想の0.51ドルを下回った。一方、売上高は282億4000万ドルと、LSEGのアナリスト平均予想の257億1000万ドルを上回った。
ビジブル・アルファのデータによると、市場はテスラの2026年の販売台数は約170万台になると予想。前年比での増加を意味するが、第2・四半期の回復が持続的な需要を反映しているのか、それとも低調だった第1・四半期後のタイミング効果(期ずれ)によるものなのかを巡って、アナリストの見方は分かれている。
アナリストは、この勢いを維持するのは難しい可能性があると指摘しており、昨年同期の好調な実績を踏まえると、第3・四半期の成長へのハードルは高いとみている。