Huseyin Hayatsever
[アンカラ 21日 ロイター] - トルコの最大野党、共和人民党(CHP)の指導者オズギュル・オゼル氏は21日、同党の役職から退いて新党を結成すると表明した。野党勢力が細分化し、エルドアン大統領と与党公正発展党(AKP)に対抗しづらくなる可能性がある。
新党の名称は公表していない。CHPに所属する議員135人の大半は、オゼル氏の新党に移籍すると予想されている。
野党勢力は前例のない弾圧に直面している。裁判所は今年5月、オゼル氏がCHP党首に選ばれた2023年のCHP党大会に不正があったとして党大会を無効とし、オゼル氏の職務を停止する判決を下した。裁判所は、23年の大統領選でエルドアン大統領に敗れたケマル・クルダチオール氏をCHP党首に復職させた。
この判決について、オゼル氏らはCHPに対する法的弾圧だと非難。一方で政府はこうした批判を否定し、司法は独立していると主張している。
トルコでは24年終盤以降、何百人もの地方行政当局者や議員が投獄されるなど、野党が深刻な危機に直面。この危機は同国の民主主義を脅かし、28年5月までに実施される大統領選でエルドアン氏再選の可能性を高めるとみられている。
アナリストは、新党が野党勢力の中心軸になれない限り、中短期的にはエルドアン氏とAKPに有利な政治情勢が続くと話した。
オゼル氏は議会での演説で、CHPからの離脱は政治的圧力に屈したわけではなく、エルドアン氏に対抗するための再出発だと強調した。