6月にホワイトハウスで開催された総合格闘技団体「アルティメット・ファイティング・チャンピオンシップ(UFC)」の大会では、派手なノックアウトが相次いだ。しかしそれも、先週中国で行われた格闘大会で繰り広げられた壮絶な闘いには到底及ばない。

7月16日に深センで行われた大会では、ある選手が首を肩からぶら下げるほどの損傷を負いながらも、最後のゴングが鳴るまで戦い続けた。そもそも、その選手は人間ではなかった。

これは、中国が立ち上げた世界初の本格的な人型ロボット格闘リーグ「アルティメット・ロボット・ノックアウト・レジェンド(URKL)の開幕戦だ。

公開された写真や映像を見る限り、出場した実物大のヒューマノイドロボットは、どれも「決して戦いを諦めない」ようプログラムされているようだ。このSFさながらの光景は、はるかに大規模で壊滅的な結果を招きかねない別の戦い――アメリカと中国によるAI覇権争い――の不穏な予告編でもある。

米中のAI覇権争いでは、まだどちらも決定打を繰り出していない。リング上で互いの長所と弱点を探りながら、戦略を練っている段階だ。しかし、決着の時は急速に近づいている。

「中国のAIは安価で利用しやすいが、アメリカのAIには性能で及ばない」という見方はいまだに根強い。しかし、それは時代遅れであるだけでなく、現状を過度に単純化した危険な認識でもある。

アメリカのAI企業アンソロピックが提供する主力モデル「ミトス(Mythos)」や「フェイブル(Fable)」は、世界最高水準の性能を持つAIモデルとみられている。しかし、中国は急速に差を縮めている。

高性能で普及力もあるKimi K3
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