Valerie Volcovici Lisa Baertlein
[18日 ロイター] - 米国でデータセンターの急速な建設に反対する人々が18日、42州の142カ所で抗議活動を行った。過去1年で加速してきた人工知能(AI)インフラの拡大に抗議する初の全国規模の取り組みとなった。
抗議活動を主導したのは保守系の草の根団体「ヒューマンズ・ファースト」。参加者らは「説明責任を伴わない」データセンターの建設拡大と「自由に対する容認できない侵害」に反対の声を上げた。
バージニア州フレデリックスバーグでは、ある若者が「われわれはデータではなく水で生きている」と書かれたプラカードを掲げた。アトランタでは少人数の参加者が「ジョージア州はハイパースケールAIデータセンターに投票していない」と書かれたプラカードを手にしていた。
データセンターへの反対は、イデオロギーの垣根を越えて米国民を結束させる数少ない問題の一つだ。6月のロイター/イプソス調査によると、米国内でのデータセンター建設のペースを支持する米国民はわずか3分の1にとどまった。
ヒューマンズ・ファーストの共同創設者エイミー・クレマー氏は、データセンターへの怒りは超党派的なものだとした上で、この問題が11月の中間選挙と2028年の大統領選挙で決定的な争点になるとの見方を示した。
同氏は共和党が巨大テック企業に「フリーパス」を与えていると批判している。だが、同氏や一部の主催者は、民主党が知事を務めるニューヨーク州が採用したようなデータセンター認可の一時停止措置には賛同しないとも述べた。
参加団体の主催者らが求めているのは、開発プロセスの透明性、資源と環境衛生の保護、高賃金の労働組合の雇用創出といった地域への恩恵、開発業者が約束を破った場合に責任を問う仕組みなどだ。
データセンター開発の集中地となっている共和党の牙城テキサス州では18カ所で抗議集会が開かれ、州別で最多となった。