Nayera Abdallah Eman Abouhassira Enas Alashray
[ドバイ/カイロ 20日 ロイター] - 米軍は20日、イランに対する攻撃を9日連続で実施した。一方、イランはホルムズ海峡を通航中の石油タンカー2隻が爆発し、航行不能になったと発表。海峡を通航する船舶の安全に対する懸念も高まっている。
米中央軍は声明で、ホルムズ海峡で商船を攻撃するイランの能力を「弱体化させる」ことを目的に、「新たな攻撃を開始した」と明らかにした。
その後、米東部時間19日午後10時に攻撃を完了したと発表。イランの軍事司令拠点や防空・沿岸監視施設、海上能力、ミサイル・ドローン(無人機)発射施設、通信網を標的にしたと明らかにした。
イランのタスニム通信は、複数の都市で20日未明、米国のミサイル攻撃があったと報じた。タブリーズ、チャバハル、コナラク、バンダルマフシャル、バンダルイマームホメイニで爆発音が聞こえたという。
ルビオ米国務長官は、イランが世界の商船を攻撃する限り、米国はイランを標的にし続けると表明した。
ルビオ氏は「ホルムズ海峡は国際水路であり、イランはその国際水路で船舶への攻撃を続けている」と指摘。「イランが国際水路の支配に固執する限り、われわれはそれに対応せざるを得ない。ただ米国は常に外交的解決にオープンだ」と語った。
一方、イランのイスラム革命防衛隊は「シリアのタンフ地域にある敵の特殊作戦司令部」に奇襲攻撃を行ったと発表した。
革命防衛隊はまた、ヨルダンのアカバ空港で米軍機を弾道ミサイルで標的にしたとも述べた。
国営テレビの19日未明の報道によると、イランはこれに先立ち、クウェートのアルアディリ基地とアリ・アルサレム空軍基地の米軍の装備・資産に対しドローン攻撃を行った。
クウェート政府は、海水淡水化施設が2日連続で攻撃を受け、火災が発生したと発表。重要な民間インフラへの直接攻撃だと非難した。
英海事機関(UKMTO)は19日遅く、オマーン沿岸沖で船舶が炎上しているとの報告を受けたと発表した。原因は確認できていないという。
革命防衛隊は20日、石油タンカー2隻がホルムズ海峡南側の安全でないルートを通航しようとして爆発し、航行不能になったと発表した。2隻が米軍にこの航路を使うよう促されていたと主張した。
ロイターはこれについて直ちに確認できていない。
船名や船籍、乗組員、死傷者の有無に関する詳細は不明。
今回の戦闘再燃で死亡が確認された米軍兵士は3人に増えた。
米軍は19日、基地があるイラク北部で18日、撃墜されたイランの自爆型ドローンの不発弾を処理していた米兵1人が死亡したと明らかにした。
18日には、イランによる攻撃で米兵2人がヨルダンで死亡し、1人が行方不明になっていると発表していた。この件について米中央軍は19日、現地で身元不明の遺体を発見したとし、身元確認に向けた検証作業が進められていると明らかにした。
戦闘開始以降の米軍兵士の死者は17人、負傷者は420人以上となった。
トランプ大統領はサッカーのワールドカップ(W杯)決勝観戦から戻った後、記者団に対し「今夜も(イランを)再び非常に激しく攻撃した」と述べ、17日以降に死亡した米軍兵士に「敬意を表して行った」と語った。
在バーレーンの米国大使館は、首都マナマ中心部の未特定の場所をイランが標的にしようとしている可能性を示す情報があると警告し、現地の米国人に警戒を続けるよう促した。