オープンAIのCEOも参戦

そこでアンソロピックは出し惜しみを始めた。4月半ばまでの数週間は、クロードの定額サブスクリプションを使って「オープンクロー」などの外部ツールを稼働させる機能を停止し、ピーク時の利用制限を厳しくした。一時的なサービス障害が発生し、クロードの性能も全体的に低下したと指摘する声も上がった。

不満への対応でも後手に回り、利用者を本当に大切にしているのかと疑問視する見方がSNS上に広がった。アンソロピックは利用量を制限するだけでなく、顧客の信頼も失いつつあった(編集部注:アンソロピックは5月以降、クロードコードの5時間当たりの利用上限を引き上げ、ピーク時の利用制限を撤廃した)。

この状況で笑えるのは、シリコンバレー以外では実に評判が悪いオープンAIのサム・アルトマンCEOが参戦したことだ。

クロードコードに対抗するプログラミング支援ツール「コーデックス」の強化を進める同社は、アンソロピックのつまずきを好機と捉えた。計算資源もアンソロピックよりは潤沢とみられている。そうしたなかでアルトマンは4月7日、季節外れのサンタクロースよろしく現れ、コーデックスの利用者が100万人増えるたび、利用制限をリセットすると発表。アルトマンとアンソロピックのダリオ・アモデイCEOは、激しく反目し合っているとみられており、その点もユーザーの支持をめぐる両社の争いを複雑にしている。

トランプ政権にあらがうテック業界の象徴だったが